高校生編・恐怖の風紀委員 おまけ

 
 風紀委員になって早3ヶ月、私達は『恐怖の風紀委員』と呼ばれる様になっていた。

 煙草を吹かしている人や、いかにも弱い者イジメをしている人達に注意をしたりしていると、時たま絡んでくる奴がいる。
 まずは口で諭し、それでも向かって来る奴には『お仕置き』という名の鉄拳制裁を加えていた。
 このお仕置き、風紀委員だけの特権で先生達にも認められていた。ただ、相手が自分達に危害を加えようとした時だけに限るが。
 そして、向かって来る奴を問答無用で倒していたら――。


 気付いた時には『恐怖の風紀委員』又は『最強の女子空手部』として、全生徒に認識されていた。


「斉藤ーっ! 早く水持って来い!!」
「は、はい。西条さん」

 あれから、斉藤はマネージャーとして我が女子空手部に入部していた。

「肩凝った」
「おもみしますっ!」
「痛っ!」
「あ、すすすいません」
「……もういいよ。斉藤、帰るから鞄を部室から持って来て」
「はい!」
「5分で持ってこいよぉ〜」
「へ? それは無理…」
「………………」
「あ、はい。5分ですね、行ってきます!」

 と言っても、ナデのパシリになっていたのであった。
 







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